甲状腺について

甲状腺は頚部前面に位置し、甲状腺ホルモンを分泌する臓器です。甲状腺ホルモンは車で例えるとアクセルの役割をしており、心臓や脳などの重要な臓器の動きに関わってくるホルモンです。甲状腺の病気は①機能異常(ホルモン分泌量の異常)と②形態異常(腫瘍)があります。

甲状腺機能異常にはバセドウ病や橋本病などの疾患があります。これらの疾患は内服薬を中心とした治療が必要なことが多いです。甲状腺機能異常があると元気が無くなり、倦怠感が続いたりするため生活の質を損ねてしまいます。甲状腺疾患の経験豊富な当院で一緒に治療を考えましょう。

甲状腺形態異常は腫瘍の事です。甲状腺腫瘍は良性のものと、悪性である甲状腺癌に分かれます。甲状腺癌は手術が必要ですので甲状腺腫瘍が見つかったさいは、甲状腺腫瘍が良性であるか悪性であるかの判断が重要です。当院では地域では少ない、甲状腺細胞診が可能な施設です。甲状腺を針で穿刺し細胞を採取することで悪性・良性の鑑別ができます。健康診断で首の腫れなどを指摘されたら当院にご相談ください。

甲状腺ホルモンは心臓や脳などの重要な臓器に作用するため甲状腺疾患は全身に症状が出現する可能性があります。倦怠感や動悸、体重の増減などの症状で見つかることも多く、心身の不調があるときに甲状腺機能の検査は必要ですのでご相談ください。